毎日4〜5杯飲むコーヒーオタクが、100回以上の配合実験を経て辿り着いた『1杯19.44円』の等分ブレンド術と、めんどくささを消し去る仕組みを公開します。
「毎日飲むドリップコーヒー、美味しいけれど正直めんどくさい…」
「紙フィルターやコーヒー豆の値上げが続いて、地味に出費が痛い…」
あなたもそんな悩みを抱えていませんか?
コーヒーが大好きで、これまで長年さまざまな淹れ方を試行錯誤してきた私も、まったく同じストレスを抱えていました。せっかちな性分なので、お湯を一定の量で慎重に注ぐ繊細なドリップは苦手。おまけに近年の相次ぐ値上げの波で、愛用していた円錐形フィルターのコストもバカにならなくなってきました。
「もっと楽に、もっと安く、でも絶対に美味しいコーヒーが飲みたい!」
そんなワガママな願いを叶えるために私が辿り着いたのが、「1杯わずか19.44円」で、テクニックも手間も一切不要の究極の手動ドリップ術です。
今回は、私が試行錯誤の末に構築した「めんどくささを完全に消し去る仕組み」と、それを支える最強の戦友(愛用ツール)たちを余すことなく図解でご紹介します。
過去の経緯:私がコーヒーメーカーも電動ミルもすべて手放した理由
私がコーヒーの魅力に取り憑かれたのは、今からおよそ10年ほど前のことです。
その正確な時期も、ハマっていった細かい経緯も、実はよく覚えていません。とにかく一昔前までは、コーヒーへの執着など微塵もありませんでした。家でも会社でも、たまに気が向いたときにインスタントを飲む程度。夏になれば、当たり前のように冷たいアイスコーヒーを喉に流し込んでいました。
ところが、いつしかインスタントコーヒーは口にしなくなり、真夏であってもアイスコーヒーを飲まなくなりました。1年365日、年間を通してホットコーヒーしか欲さない。そんな体に変わっていったのです。
何がきっかけだったのかは未だに判然とせず、今となっては「ある日、決定的な変化があった」としか言えません。ふと気がついたときには、後戻りできない「いけない体と舌」になっていたのです(笑)。
「楽がしたい」と買い漁った道具たちの末路
ホットコーヒーの魅力に目覚めてからは、形から入るタイプのご多分に漏れず、私も様々な道具を買い漁りました。
まず手を出したのが、コーヒーメーカーです。「これがあれば毎朝自動で美味しいコーヒーが飲めるぞ」と意気揚々と仕入れたのですが……使ってみて愕然としました。
少しも楽出ないことが使ってみて分かりました。
楽になる部分は確かにあります。
セットさえすれば、あとは自動で湯を沸かし、自動で湯を注いでくれます。
でも、豆やフィルターをセットするのは手作業と変わらないし、淹れた後のゴミ捨ても同じです。
それに、機械にはメンテが付き物で、定期的にパーツを分解して掃除する必要があります。
これでは自動で作業してくれた分が相殺されてしまい、楽どころか、かえって手間だと感じるようになってしまいました。
結果、そのコーヒーメーカーは今、物置の奥深くで静かに眠っています。
「本格派」を目指したミルの罠
また一時期は、より本格的な味わいを求めて「ミル(豆を挽く機械)」を仕入れたこともありました。しかし、これも余計な投資でした。
最初に試した手回しミルは、豆を挽くのに結構な力が要ります。さらに、挽くたびに細部を掃除しなければならず、ものすごく手間がかかりました。その上、豆の挽き具合(粒度)の調整が非常にシビアで、ほんの少しのズレが味を台無しにしてしまいます。
「それなら電動だ」と電動ミルも導入しましたが、ハンドルを回す労力がなくなっただけで、前後の掃除やメンテナンスの手間は一切変わりません。
そして結局豆挽きはメーカーに委ねました。
挽き方は「中挽き」です。好みにもよりますが、「中挽き」が最も無難です。
「細挽き」は、かなり濃くなります。個人で少量を挽くのと違い、500g、1kg欄いですから取り返しがつかなくなるので、挽き方の指定は慎重にして下さい。
それが大正解でした。
当初、豆を挽いた状態で保存すれば変質して味が落ちるのではと思っていましたが、容器に密閉してあれば、2ヶ月経っても全く味に変化はありませんでした。ちなみにその保存容器は100均調達です。
このように数々の機材をまたにかけた大迷走を経て、私は悟りました。
「結局、すべて手作業(ハンドドリップ)が一番シンプルでいい」
こうして、かつて主役だったミルたちも、今ではコーヒーメーカーと仲良く並んで物置でお休みしています。
ストレスを最小限にする「引き算の工夫」
ただ、すべてを手作業に戻したからといって、毎日ガチガチの作法で淹れているわけではありません。
むしろ、手作業だからこそ「いかに手間やストレスを削ぎ落とし、最小限のエネルギーで淹れるか」という工夫を徹底的に試みました。
私が行き着いた、めんどくささを極限まで消し去るドリップ方法については、この記事の後半「5.現在のドリップ手順:めんどくささを消し去る『手動ドリップ図解手順書』」で詳しくお伝えします。興味のある方は、ぜひそちらも楽しみにしていてください。
3. 動機づけ:1日2〜3杯から「4〜5杯」への変化が私を突き動かした
私がコーヒーの魅力にどっぷりとはまったのは、ある変化がきっかけでした。
ほんの少し入れていた砂糖を完全に断ち、ブラックコーヒーの旨味に目覚めたのです。
真夏であっても、淹れたてのホットコーヒーをすする。そんな楽しみに没頭するうち、1日に飲む量は1〜2杯から2〜3杯へ。そして気がつけば、いつの間にか4〜5杯にまで増えていました。
飲む量が増えれば、当然それまで気にもしていなかった「コストの重み」がのしかかってきます。
それに追い打ちをかけるように、世界的なコーヒー豆の高騰、さらにはドリップに不可欠なペーパーフィルターの値上げまで重なりました。「このままでは家計が圧迫される……」という危機感が現実味を帯びてきたのです。
理想の豆を求めた「暗黒の試行錯誤」
少しでも安くて美味しい豆はないか。値上げの嵐が本格化する前から、私の泥泥とした試行錯誤が始まりました。
近所のコーヒーショップはもちろん、スーパー、ディスカウントストア、コンビニ。ありとあらゆる店頭の豆を試しましたが、どれも味は今一つ。そのくせ、コストも決して安くはありませんでした。
次に頼ったのが、ネット通販です。
楽天市場やAmazonで、口コミ評価が高く、なおかつ安価な豆をいくつも仕入れました。しかし、結果はどれも大ハズレ。満足できるものには出会えませんでした。
しかも、通販には「販売単位」という大きな罠があります。
実店舗なら200g単位で気軽に買えますが、通販は送料や配送リスクの兼ね合いもあり、最低でも500g単位での販売が主流です。200gなら口に合わなくても1週間我慢すれば消費できます。しかし500gとなると、半月以上も不味いコーヒーを飲み続けなければなりません。
この「失敗」の代償は大きく、数年前に購入した500g入りの豆が、なんと5袋ほど未だにほぼ手つかずのまま、我が家の納屋で眠っています(笑)。
口コミの限界と、個人の「舌」
この手痛い経験から、私は一つ確信したことがあります。
こと食品や飲料の「味」に関しては、ネットの口コミはあまり参考にならないということです。味覚の好みには、恐ろしいほどの個人差があります。そのため、今では口コミをあくまで参考程度に留め、最終的な判断は自分の舌だけを信じるようにしています。
ですから、この記事を読んでくださっている皆様も、「私が美味しいと言っているからといって、それが万人に当てはまるわけではない」という点だけは、あらかじめご承知おきください。
救世主「KOTENブレンド」との出会い、そして……
そんな暗中模索の末、ようやく楽天市場で「これだ!」という運命のコーヒー豆に巡り合いました。
それが、「KOTENブレンド(オリジナルブレンドコーヒー)」です。
この豆は、まさに私の救世主でした。
これまで数え切れないほどのコーヒーを飲んできましたが、私にとって間違いなく最高の味わいだったのです。
さらに感動したのは、味だけでなくその圧倒的なコストパフォーマンスです。
お金をかければ美味しいコーヒーが飲めるのは当たり前ですが、この豆は違いました。当時、他社の豆が軒並み1kgあたり3,000円を超えていく中で、KOTENのコーヒーは1kg換算で約2,300円前後(※記憶に基づくおおよその価格です)という驚きの安さだったのです。
味は最高、価格は破格。まさに非の打ち所がない完璧な豆でした。
それ以来、私は毎月のようにKOTENコーヒーをリピート購入するようになります。
終わらない値上げの波、そして決断へ
しかし、平穏な日々は長くは続きませんでした。
あれは2024年頃だったと思います。いつものように楽天市場の画面を開くと、価格が2,600円に上がっていました。
「まあ、このご時世だし、これくらいなら仕方のない値上がりか……」
そう自分に言い聞かせたのも束の間。翌月には2,800円、さらにその翌月も値上げが続き、とうとう大台の3,000円を超えてしまったのです。
(※500g単位の価格を1kgに換算した、記憶に基づく大体の価格推移です)
3,000円を超えた瞬間、私は強烈な危機感を覚え、何らかの対策を迫られました。
値上がり幅にすれば月々1,000円程度のことかもしれません。しかし、これは毎月のことであり、私が生きている限り、一生涯にわたって恒久的に出ていく固定費です。
「たとえ10円でも安く、かつ美味しいコーヒーを飲む方策を本気で考えなければならない」
そう思い至った私は、次なる行動へと踏み出すことになります。
4. 毎日4.5杯でも月2,650円!秘密の「1:1等分ブレンド」のコスト内訳
ここまでお話しすると、中には「何を大袈裟な!」と思われる方もいるかもしれません。
実際、私の家内からも「何やってんの?そんな1000円くらいのことで、ケチ臭い!」と直球で揶揄されました。
言われてみればまったくその通りで、「たかが月1,000円程度のことじゃないか」と自分でも分かってはいたのです。しかし、これはもう理屈ではなく、男の「意地と見栄」のようなものでした。
言わば「どうだ、こんないいものを、これだけ安く仕入れたんだぞ!」と自慢したい男の浅はかな「見栄」で、その見栄を実現するための意地でした。
「絶対に、もっと安くて美味いコーヒーの選択肢があるはずだ」
そう思い立ったら、どうしても我慢できなくなってしまったのです。
私は再び、町のコーヒーショップをはじめ、スーパー、業務スーパー、ディスカウントストアなどを血眼になって漁りまくりました。
その結果、「お!これならいけそうだぞ」と思える豆に出会うこともありました。ところが、最初の数杯は美味しく感じられても、毎日飲み続けていくと「うーん、やっぱり違う、ダメだ……」となってしまうのです。結局、KOTENコーヒーの代わりになる豆は見つからず、私は半ば諦めモードで、値上げされたKOTENコーヒーを買い続けていました。
不幸中の幸いか、その後KOTENコーヒーは1kgあたり約3,300円の大台に達したところで、値上げの上昇カーブはようやく横ばい(頭打ち)になって落ち着きました。
激安ショップ「サンディ」での運命的な出会い
そんなある日のことです。
ディスカウントストアの「サンディ」で買い物をしていたとき、ふと目にとまったコーヒー豆がありました。
価格は、200gで400円。
1kgに換算すると、なんと2,000円です。KOTENコーヒー(3,300円)の約60%の価格であり、実質1,300円も安くなる計算です。

その商品の名は、サンディの「焙煎屋さんのブレンドコーヒー」。
「まあ、どうせまた失敗するだろう」と半信半疑で家に持ち帰り、早速試してみました。すると驚いたことに、これまで試してきた数多の格安豆の中で、最も満足できる味わいだったのです。「これなら、もしかするとKOTENの代わりになるかもしれない」と、一筋の光が見えた気がしました。
執念が生んだ「マッドサイエンティスト的」な実験
しかし、じっくり味わってみると、やはり単体ではKOTENコーヒーの奥深いコクや風味には一歩及びません。
そこで、ふと私の頭にあるアイデアが浮かびました。
「だったら、混ぜてみたらどうだろう?」
思い立ったら吉日です。私はすぐさま、KOTENコーヒーとサンディの豆を組み合わせた「独自の配合実験」を開始しました。
各々の比率を、【1:2】、【1:1】、【2:1】、【1:3】、【3:1】……と、まるで実験室の研究員のように細かく変えながら、何杯も淹れては飲み比べを繰り返しました。
その結果、驚くべき事実が判明したのです。
「1:1」の等分ブレンド。これが最も適している、という結論に達しました。
なんと、贅沢にKOTEN単独で淹れたコーヒーと、KOTENとサンディを半分ずつ混ぜて淹れたコーヒーで、私の舌では「ほぼ味に差がない」という領域にまで達してしまったのです。
この「1:1の等分ブレンド」ですが、実はサンディ以外の格安豆でもいくつか試してみました。しかし、他の豆では明らかに味が落ちてしまったのです。
私も専門家ではないので詳しい理由は分かりませんが、どうやら豆同士の「相性」があるようです。おそらく、KOTENブレンドとサンディの「焙煎屋さんのブレンド」を混ぜ合わせている人間なんて、日本中で私一人だけではないでしょうか(笑)。
こうして、我が家の秘密ラボにおける実験は見事に成功を収め、その日から「量産体制」へと入りました。
量産といっても、大きなボウルに二つの豆を等分に入れて、製菓用の泡立て器でグルグルとかき混ぜるだけです。
では、この奇跡のブレンドによって、我が家のコーヒーコストがどう変わったのか、詳細なデータをお伝えします。
「我が家のラボ」が弾き出した正確なコストデータ
私が1日に飲むコーヒーは4〜5杯。平均して「1日4.5杯」です。
試行錯誤の結果、1杯あたりの豆の量は「約7g」に落ち着きました。過去に7〜10gの間でいろいろと試しましたが、量による味の変化はそれほどありませんでした。7gでも、十分に濃くて美味しいコーヒーが味わえます。
これをもとに、1ヶ月(30.4日換算)のコーヒー豆消費量を計算してみます。
1ヶ月の杯数:4.5杯 × 30.4日 = 約137杯
1ヶ月の消費量:137杯 × 7g = 959g(約1kg)
つまり、私は毎月ちょうど「1kg」のコーヒー豆を消費していることになります。
次に、気になる価格の計算です。
KOTENコーヒー:3,300円 / 1kg
サンディコーヒー:2,000円 / 1kg
これを半分ずつ混ぜるため、1ヶ月(1kg)あたりの豆代は、2つの価格を足して2で割った「2,650円」になります。
これを1杯あたりに換算すると、なんと「約19.34円」という驚異的な安さになります。
見過ごせない「紙フィルター」の壁と驚きの結果
しかし、コストはコーヒー豆だけでは終わりません。ドリップに使う「紙フィルター」の存在も見過ごせません。
紙フィルターもまた値上げの波に飲まれ、一昔前は1枚3円を切っていましたが、今では4円でも安い方です。もし紙フィルターを使い続けると、137杯 × 4円 = 「毎月548円」が固定費として上乗せされます。
実は、私はこの紙フィルターも現在は一切使っていません。その驚きの手法については次の第5項で詳しく説明しますが、まずは「紙フィルター廃止」まで含めた、改善前と改善後の劇的なコスト比較をご覧ください。
| 項目 | 改善前(KOTENのみ+紙フィルター) | 現在(等分ブレンド+紙フィルター不使用) |
| コーヒー豆代(1kg) | 3,300円 | 2,650円 |
| 紙フィルター代(137枚) | 548円 | 0円 |
| 毎月の合計コスト | 3,848円 | 2,650円 |
| 【差額】浮いたお金 | – | 毎月 1,198円の節約! |

毎月「1,198円」のマイナス。
この差額を「大きい」と感じるか、「大して変わらない」と感じるかは人それぞれかもしれません。しかし、これは私が生きている限り、毎月、そして一生涯にわたって恒久的に浮き続けるお金です。そう考えると、この差は計り知れないほど大きいと私は確信しています。
それではいよいよ、このコストカットと「究極のめんどくささ回避」を両立させた、具体的な抽出手法・手順についてご説明したいと思います。
5. 現在の手順:めんどくささを消し去る「手動ドリップ図解手順書」
それでは、ここからいよいよ実際のコーヒーを手動で淹れる手順です。
とは言っても、何も魔法を使うわけではありません。ただ、手間を最小限に抑えているだけです。
準備も含め、1杯のコーヒーを淹れるまでに要する時間は、およそ3~4分ですが、まずはその大筋を説明しておきたいと思います。
まず1点目ですが、先で触れたように現在私はドリップコーヒーに不可欠な紙フィルターは使用しておらず、使用しているのはステンレスフィルターです。
2点目として、あまり馴染みがないと思いますが、私はドリップアシストという容器を使用しています。それがどんなものなのか、何の目的で使うのかについては、この後で説明します。
以上のことを頭に入れておいて下さい。
そして1杯分のコーヒーを淹れて、後始末までの時間は以下の通りです。
- 電気ケトルに水を入れてから設定温度になるまで:約1分30秒
(その間にドリッパーと豆のセッティング:約1分) - 豆の蒸らし:20秒
- 湯の注入~1杯分完了まで:1分
- 後片付け:20秒
- 合計:3分20~30秒。おおむね3分半で完了します。
【工程0:準備】
準備はほぼ不要です。いつもコーヒーを淹れる周辺に豆と道具類があれば、それで準備完了です。
【工程1:お湯を沸かす&挽いてある豆を入れる】
まず最初の作業は、「電気ケトル」で湯を沸かします。
この電気ケトルはこの後の項でも説明しますが、コーヒーに特化したケトルで、65度~100度まで5度刻みで温度を調整でき、設定温度になると、その温度を1時間保持してくれるので便利な存在です。
設定温度は、85~95度の間です。私は90度に設定しています。
当初はティファールを使っていましたが、ティファールは汎用品なので注入口も大きくコーヒーには不向きで、温度保持機能もないため、この電気ケトルに置き換えました。これはコーヒー以外にも使えることと、沸くまでの時間もティファールと変わりません。
【工程2:フィルターのセット】
湯が沸くまでの間に、ステンレスフィルターに挽いた豆を7g入れ、その上にドリップアシストを乗せます。

ドリップアシストなんて大層な名前がついていますが、これは深めの透明の皿に穴が開いているだけのただの容器で、こんなものが1000円近くします(笑)。
ところが、このただの穴の開いた皿が、思った以上に活躍してくれているのですが、その効果については後ほどお伝えしたいと思います。
湯が沸いたら、ドリップアシストの中央の小さな円の中を満タンにします。注意として、多少溢れるのは問題ないですが、入れ過ぎないことです。

そして最低20秒以上豆を蒸らします。それ以上長い時間は問題ないですが、20秒以下はNGです。味が変化します。
【工程3:抽出(テクニック不要の仕組み)】
蒸らしが終わったら、ドリップアシストの外側のくぼみに湯を一気に注入し、満タンにします。

注入した湯が無くなったら、もう一度湯を流し込みます。これで約1杯分のコーヒー(約170cc)が出来上がりです。
【工程4:片付け】
あらかじめ、メッシュストレーナー(ザル)に100均の水切りフィルターを被せてボウルに乗せておき、そこに豆カスを捨てます。
後は、ステンレスフィルターの内側を台所用洗剤で軽く洗うだけです(スポンジなどで)。
ここまでで全工程が終了です。
豆カスは、ザルの大きさにもよりますが20杯分くらいは溜めることができます。満タンになれば、スーパーなどで無料でもらえる薄いビニール袋に入れて廃棄するだけです。
紙フィルターとステンレスフィルターとの相違、及びドリップアシストの意味
さて、ここで紙フィルターと、ステンレスフィルターとの違いについて触れておきたいと思います。
一度でもドリップコーヒーを経験された方ならお分かりだと思いますが、ドリップコーヒーに紙フィルターは必須であり、なくてはならないものです。
しかし、昨今の相次ぐ値上げの波の中、この紙フィルターも例外ではなくコストが上昇し続けており、特に私が使用している円錐形ドリッパー用の紙フィルターは、台形の紙フィルターに比べてかなり割高なので、特にその影響が大きくなっています。
(ここで「台形と円錐はどう違うの?」との疑問もあるかと思いますが、その説明には相当なボリュームを要するのと、それはここでの本論ではありませんので、当記事では「円錐形ドリッパー」に限定して話を進めます)
このような背景からも、どなたも一度は使いまわしのきく布製や金属製のフィルターを検討されたのではないでしょうか。私ももちろんその一人で、幾度となくそれを検討しました。
しかし、紙フィルターなら使い捨てで、使用後にそのままゴミ箱にポイで済みますが、布にしろ金属にしろ、後始末のことを考えると面倒な気がして、なかなか切り替えることができませんでした。
しかし、この値上げによるランニングコストの増大を何とか抑えたいことと、それにそれほど高価なものでもないので、駄目なら元に戻せばいいとの思いから、昨年の冬に仕入れてみることにしたのです。
選んだのは、金属製のステンレスフィルターでした。
理由は、扱いやすさ、耐久性、清掃の楽さです。特に布製は、豆かすの廃棄と清掃がやりにくいと思ったからです。
そしていざ実行してみると、意外とそれほど紙フィルターとの違いがないことに気付きました。「あれ、何でだろう?」と思って振り返ってみたら、それは当然のことでした。
それぞれの工程を書き出してみましょう。
- カップにドリッパーをセット
- 紙フィルターを取り出し、広げてドリッパーにセット
- 挽いた豆を入れる
- 湯を注入→完了
- 豆かすの入った紙フィルターを廃棄
- ドリッパーを清掃
- カップにステンレスフィルターをセット
- 挽いた豆を入れる
- 湯を注入→完了
- ステンレスフィルターの中の豆かすを廃棄
- ドリッパーを清掃
このように書き出してみると、ステンレスフィルターのほうが、むしろ1工程少ないのです。
もう少し掘り起こしてみます。
紙フィルターと使いまわしフィルターとの最大の相違は、「紙フィルターが使用後そのまま廃棄できるのに対し、ステンレスフィルターでは、豆かすを廃棄してからフィルターを清掃する必要がある」という点です。
それがあるので、これまで導入をためらっていたわけなんですが、よくよく考えてみると、結局どちらもあまり変わらないことに気付いたんです。
紙フィルターの場合でも、使用後にドリッパーの清掃は必要です。
ステンレスフィルター(ステンレスフィルターがドリッパーも兼用している)も清掃が必要。
つまり、この工程はどちらも同じであり、相違があるのは「紙フィルターの場合はドリッパーに豆かすは残らないのに対し、ステンレスフィルターでは豆かすが残ってしまう」という差だけなのです。
しかし、そんな残りかすはフィルター内に水を注ぐだけで簡単に除去できるので、実質の差はほとんどないことが分かったのです。
ただステンレスフィルターの場合は、メッシュの中に入り込んだ豆かすも除去しないといけないため、紙フィルターの場合よりは多少丹念に洗浄する必要がありますが、その差は時間にして10秒程度の微々たるものです。
このように比較すると両者の差はほとんどなく、それどころか、紙フィルターでは「紙フィルターをセットする」とという、ステンレスフィルターより一手間多くなるという結論に至ったのです
ただし、小さな問題は残りました。
これは我が家特有の問題かもしれませんが、うちのカミさんから「ゴミ箱に水分の含んだ豆かすを廃棄するのは困る」とのクレームが出てきたんです。
それももっともだったので、ビニール袋に入れて廃棄するようにしたのですが、毎回そうするのもかなり面倒だったので、豆かすを溜めておくようにしました。
私は、メッシュストレーナーに100均の台所用水切りフィルターを被せ、家にあったボウルに乗せて豆かすを溜め、満タン(約20杯程度)になった時点でビニール袋に入れて廃棄するようにしました。

でも後で考えたら、何も高いメッシュストレーナーなど要りませんでした。
100均のザルで十分でした(笑)。

最後に、紙フィルターと金属フィルターの味の違いについて、付け加えておきます。
大きな違いはありませんが、紙フィルターの方が金属フィルターより、ややマイルドな味覚になります。
紙フィルターの方が金属メッシュよより網目が細かいため、挽いた豆の微細な粉末まで遮断するからです。
ですが、実際のところそれほどの差は感じません。言われてみたら「そういえば違うかな」という程度です。
ドリップアシストの威力
次に、ドリップアシストについてご説明したいと思います。
大層な名前ですが、プラスチック製で、猫の餌皿の中に穴が開けてある程度の代物です(笑)。

でも、これが予想以上の働きをしてくれました。
先に少し触れましたが、私が使用している円錐型ドリッパーは、台形型のドリッパーと比べてコントロールが難しく、湯の注ぎ方で毎回味に変化が生じていました。
「あれ?何か味が違うなあ。同じように淹れたのに……」
これまで長期間にわたり、こんなことが頻発していました。
まず、最初の蒸らしの水量。これが少なすぎても多すぎても味に変化が生じます。
次に本番のドリップ。これがもっと難しい。
コーヒーの味をキープするためには、一定の水量を安定して継続的に注ぐ必要があります。それが狂うと味に影響が出てしまいます。
しかし、せっかちな性分の私にはこの工程が最も苦手で、「できれば何も考えずに、一気に湯を流し込んで放置したい」といつも思っていました。
そんな時、たまたま私のPCにドリップアシストの広告が飛び込んできました。
「この変な猫のエサ箱みたいなのは何?」
それをクリックすると、「安定してドリップすることができる」とありました。
コストをみると、「何、928円!こんなものが…」と思いましたが、「まあ1000円以下でもあるし、試しに仕入れてみるか」
それがきっかけでしたが、ところがこれが大正解でした。コーヒーの味にムラがなくなったのです。
それと同時に、これが最も大きな収穫でしたが、注ぐ水量やタイミングなどをまったく考慮することなく、何も考えることなく、ただ単純に湯を流し込むだけで安定した味をキープできるようになったことでした。
そんなことはまったく期待していなかっただけに、これは嬉しい誤算で、それからはストレスを感じることなく、コーヒーを楽しめるようになったわけです。
6. 毎日4.5杯を支える「最強の戦友たち」
随分長くなりましたが、これが私のコーヒー作り遍歴になります。
最後に、現在の私のコーヒー作りに不可欠な友を一つずつ紹介したいと思います。
(※ブログに載せる際は、それぞれのツールについて、使っている写真、メリット、購入リンクを配置してください)
楽天市場限定のコーヒー豆「KOTENコーヒー」
1kg:3000円前半の価格で満足の出来る味を醸し出せているのは、私が知る限りこの「KOTENコーヒー」だけです。
ただし、コーヒーに限らず味覚はかなりの個人差があるので、万人に適するかどうかは分かりません。あくまで私がコストと勘案して最高のコーヒーと評しました。
サンディ製「焙煎屋さんのブレンドコーヒー」
正直、この「焙煎屋さんのブレンドコーヒー」単独では物足りませんが、KOTENコーヒーとブレンドすることで、KOTENコーヒーの味覚を損ねることなく、その量を嵩増しできる効果があります。
この豆はサンディ特製のようで、製造元は大阪の「(株)ユニオンコーヒーロースターズ」、原産はベトナム・ブラジルとなっています。
残念ながら、サンディは全国展開ではなく、関西全域、三重、岡山、東京、埼玉だけのようですが、同じ製造元から、「三毛猫珈琲本舗」シリーズや業務用ブレンドなどが楽天・アマゾンで販売しているようですが、確認はとれていません。

温度調節付き電気ケトル
特徴は、ティファールと同じく急速沸騰、温度調節、保温機能、長く細い注ぎ口です。
価格は6000円平均ですが、4000円代のものもあります。
ステンレスコーヒーフィルター
フィルターはこのステンレスフィルター一択です。購入以降、1200杯以上使用しましたが、性能の劣化は皆無です。
ただし、使用直後の清掃はマメにする方がいいでしょう。とはいっても少量の洗剤を付けて、スポンジで軽く洗うだけです。ほんの10秒程度できれいになります。
100均のザル&ボウルセット(メッシュストレーナーの代用)
これは実質必要ありませんでした。100均のザルとボールがセットになったもので十分です。

台所用100均水切りフィルター
ザルに被せて使います。私が使っているのは50枚入りで、これでおよそ1000杯分の豆かすを収納できます。
コーヒー1杯あたり、0.1円の計算です。これも1杯あたりの経費に入れると、19.34円+0.1円=19.44円ですね。タイトル通りの驚異のコスパです。

計量スプーン
計量スプーンもこれまで銅製の高価なものまで色々と仕入れました。でも現行で使用しているのは、何かを買った時のオマケでついてきたものを使用しています。これがちょうど7gのスプーンだったので重宝しています。Amazonや楽天にも、各種重量の計量スプーンがあるようです。
ドリップアシスト
先の説明の通り、今ではなくてはならない存在です。
まとめ:1杯19.44円の手動ドリップコーヒーを毎日楽しむ仕組み
「美味しいコーヒーが飲みたいけれど、毎回のドリップや片付けがめんどくさい…」
その気持ちは本当によく分かります。しかし、その「めんどくさい」は、道具と仕組みを変えるだけで完全に消し去ることができます。
- ステンレスフィルターで紙フィルターをセットする手間とコストを削減
- 100均のザル+水切り袋で、面倒な豆カス捨てを「20回に1回」にまとめて激減
- ドリップアシストで、せっかちな人でもお湯をドバッと注ぐだけで毎回プロの味
この手法に行き着いてから、私は毎日のコーヒー作りでストレスを感じることが一切なくなりました。しかも、ブレンドの工夫やツールの厳選によって、1杯あたり驚きの「19.44円」という圧倒的な低コストも実現しています。
値上げが続く今の時代だからこそ、賢く、楽に、そして最高に美味しいコーヒーを自宅で堪能してみませんか?
気になるツールがあれば、ぜひ試してみてください。あなたのコーヒーライフが、今よりもっと快適で楽しいものになることを応援しています!


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